ごあいさつ

 皆さまには、平素より鹿児島信用金庫に格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。日頃のご愛顧とご支援を心から感謝申し上げます。
 このたび、当金庫では代表理事 理事長に市川博海が就任いたしました。
 今後とも鹿児島の地域経済並びに金庫事業の更なる発展に尽力致す所存でございますので、皆さまの変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
 欧米ではエネルギーや原材料価格の高騰、賃金インフレ抑制のために各国の中央銀行が急速な利上げを継続していることから、米国金融機関が破綻するなど景気の減速・後退の懸念を内包しております。一方、国内においては、海外との金利差拡大を主因とした円安により原材料価格が高騰しており、物価上昇を受けた個人の節約意識の高まりが予想されます。
 県内の景況は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う宿泊者数の増加やクルーズ船の寄港再開による観光関連・個人消費の持ち直しが期待されます。また、九州では世界最大手の半導体企業の工場建設により、関連企業の工場が増設されるなど経済面での波及効果も見込まれております。
 このような状況の中、当金庫は取引先の資金繰りを支え、事業継続を徹底的に支援し、地域経済の回復に努めることを最重要課題とし、中小事業者に対する丁寧かつ寄り添った資金繰り支援、経営改善、事業再生支援に取り組んでまいりました。
 このほか、周年事業を通じた個人取引の一層の推進に努めたことにより一定の最終利益を確保するなど、順調な業績を収めることができました。皆さま方のこの1年間のご支援、ご協力に厚く感謝申し上げます。
 今年度は、中期計画「共創力の発揮」の最終年度として、地域の課題解決に尽力し、幸せづくりと地域社会全体の成長に貢献することを目指し、役職員一同全力を尽くしてまいる所存です。
 皆さま方におかれましては、何卒、今後とも一層のご支援とご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

令和5年6月
理事長 市川 博海