ごあいさつ
ごあいさつ
皆さまには、平素より鹿児島信用金庫に格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。日頃のご愛顧とご支援を心から感謝申し上げます。
各国の中央銀行は、大規模金融緩和からの正常化に向けて動き出しており、また、米国ではロシアによるウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格の高騰や原材料価格の高騰によるインフレ抑制のため、急速に利上げを実施しております。一方で日本においては、日本銀行の金融緩和政策が維持されていることより日米の金利差拡大から急速に円安が進み、国内企業や経済に与える影響が懸念されております。
県内の景況は、4月にコロナウイルス感染者数が過去最高を更新しており、個人消費は宿泊・観光関連業で厳しい状況が続いておりますが、感染防止と経済活動の両立の動きが見られるなど緩やかに持ち直しつつあります。
このような状況の中、当金庫は「ITの杜」による企業の経営課題解決に努めるとともに、特にコロナウイルス感染拡大の影響が大きい事業者に対して経営改善や事業再生等の支援強化を行うなど、取引先に対する「伴走的なサポート」を通じた丁寧かつ寄り添った支援に努めてまいりました。この結果、不良債権比率は2.01%と改善を図ることができました。また、インターネット支店の利用促進や個人取引の一層の推進による営業の強化にも努めております。
当金庫は、大正11年10月1日、中小商工業者の相互扶助の精神の基、前身である有限責任鹿児島信用組合が誕生して以来、本年10月1日で創立100周年を迎えることとなりました。これも、ひとえに地域の皆さま方の永年に亘るご支援の賜物と心から感謝申し上げます。次の100年に向けて、心を新たに策定しました新中期計画「支援力の強化と変革への挑戦」の初年度として、「取引先の伴走的なサポートの進化」、「地域貢献の更なる徹底」、「鹿児島における継続性の確保のための収益力等の強化」等に取り組み、地域の課題解決に尽力し、幸せづくりと地域社会全体の成長に貢献することを目指し、役職員一同全力を尽くしてまいる所存です。
皆さま方におかれましては、何卒、今後とも一層のご支援とご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
令和4年6月
理事長 中俣 義公